-キエフ独立運動の実態-
キエフの独立運動というものをご存知でしょうか?キエフ独立広場の騒動と言えば約1年前の出来事ですが、この時の騒動は3~4ヵ月間に渡って運動が続き、街の至るところでバリケードが張り巡らされていました。騒動の引き金になっているのは、政府の政治活動に対する不満。独立運動を指示する人間は政府のやり方に反発し、こうしたデモ行為を長期間続けていました。
この独立運動で被害に合った人々の数は100人を超えており、警察と独立を支持する側の激しい衝突によって命を落とした人もいらっしゃったようです。とは言うものの、揉め事を起こしている時を除けばとても平穏な日常に戻るので、現地の住民達は特別危険性を感じることもなかったようです。
しかし街の一角にテントを張って自炊をしているため、食べ物の臭いなどが充満していたり、警官と独立運動を行う側との激しい衝突の跡が散乱している町並みはお世辞にも美しいものとは言えませんでした。
警官との騒動というとピストルで撃ち合うイメージを思い浮かべると思いますが、実はこの時の騒動では警官は拳銃を所持していませんでしたので、実際に威嚇に使用していたのは野生動物などの狩りに使用するパチンコです。
パチンコ玉をゴムの間に入れて引き伸ばすことで勢いよく飛び出すという玩具のような代物ですが、本格的に使用すれば負傷させることも容易であるため致命傷を与えることも十分に可能なのです。
-ウクライナの現状と治安について-
こういったデモ活動があったキエフですが、現在の治安は安全そのものであり、その痕跡も全く残ってはいません。騒動があった時も実際に被害を受けているのは限られた一画であるため、数キロ離れたところで暮らしている人々にとってはあまり関係のないことでもあったのです。
どうしても危険を避けたいという場合は、ドネツク、ルガンスク、マリウポリなどの都市に立ち入らないようにすれば特に問題はありません。これらの都市はロシア侵攻が進んでいるエリアでもあるので、念の為に回避して頂くことをおススメします。
ですが現在ウクライナの治安が悪化している雰囲気は全くなく、ロシアとの戦争を感じさせる気配もありませんからウクライナの治安をそれほど危惧する必要性もないと言えます。外務省の治安データではウクライナは5段階の中で最も低いレベルに位置していますし、日本よりも物価は下がっていますので快適な日常生活を送ることができると思いますので安心して下さい。